人が真に自由意志に基づいてこれほどの映画を撮れるのだとするならば、人類に対する私の信頼は、私のヒュウマニズムは、粉微塵に砕かれ打ち捨てられ、ドブ底で朽ち果てるだろう。一点、むやみに悪役的に振舞うばかりで意図不明の坂田聡には面白さの種子が埋もれていたかもしれない。むろん発芽はしない。