[コメント] インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013/米)
コーエンの映画は気になっていつも見ているけれど、今回はいやにオーソドックスだね。まず映像が今までになくやけにきれい。冒頭部で驚かされる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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そりゃあ、売れないシンガーの、のらりくらりの日常を描いているから今までの映像ではちょっときついのかもしれません。
コーエンとの相性は僕はそれほどいいとは思っていない。「バートン・フィンク」「オーブラザー」「ノーカントリー」は認めるが他は正直僕にとっては退屈だったのであります。
本作も、こういうのってシンガーでなくとも、どこにでもありふれている日常ストーリーに思えて来る。才能だけでは何事も成功しないのだ。取り立ててルーウィン・デイヴィスに言うことはありません。
父親の面倒を見ていると思っていた実姉が実は金目当てで不動産を処分していたとか、普通の歌唱力なのに結構ステージに上がっている元カノカップルが女も男も客に性を売っていたなど、おぞましい現実も垣間見る。でもそんなのは生きていると当然のことのようにも思えて来、目くじらを立てなくなっている吾輩。でもそれでもみんな仕事してる。何とか生きてる。
こういう映画って、青年期の時に見るべき映画なのかもしれませんね。見る視点がかなり違ってくると思います。
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