[コメント] 超高速!参勤交代(2014/日)
いわゆる「ちゃんとした」殺陣を端から諦める思い切りは正しい。演出、演者の力量を正確に判断して、何に対してより大きくリソースを割くべきなのか正しい判断をしている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
娯楽時代劇という観点にすれば、上々の出来だと思う。
ただし、時代劇で本来大きな役割を担うはずの殺陣については、消化不良というかどうしようもなさの方が目立つ仕上がりになっているのは残念である。
三池監督版『十三人の刺客』の段階で、昔気質の時代劇を経験しているかどうかによって明らかに殺陣に対する力量が違う事が明白になり、いよいよ「見せ方」でカバーしきれなくなったのであろう。事ここに至り、殺陣をストーリー上の単なる要素に「落とす」事は仕方ないと思う。
その他については、全く同じ台詞を言っていながら受ける印象が全く変わるような工夫であったり、スッと入れている台詞が後の展開で活きてきたりと、題名から来る「イロモノ」感とは異なり、しっかりした構成の作品である。
テレビの水戸黄門のように気楽に楽しむ時代劇と割り切ってしまえば十分楽しめる作品である。
(2014.7.11 シネプラザサントムーン)
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。