安藤さくら主演ということもあり、まじで劇場で見たかったのに結局DVDという。 ニートでグズグズのダラダラの生活を送り親の脛をかじりまくるダメ女がボクシングの出会って変わっていく作品。ボクシングの負けても抱き合って相手を讃えるシーンは確かにスポーツマンって感じがして素晴らしいのだが、それをきっかけに変わっていき、見違えるまでの変化を見せる様子はスポーツが好きな自分にとっては熱くなるものがある。

その変化を表現するための序盤の安藤さくらのダメっぷり。髪もボサボサ、体も身だしなみもダラダラ、不潔感満載の演技には正直引くレベルで、いくら役とは言え完全に女を捨ててるな、って感じた。その役作りはもちろんだが、その後の対照的な変化もまた素晴らしい。習いたてのあのへっぽこパンチを打っていた彼女とは同じ人物とは思えないほどのキレ。 あの俊敏さには逆の意味で衝撃的だった。

何と言っても本作は安藤さくらの演技にかかるんだが、新井浩文も外せない。二人のキャラクターとしての魅力が抜群だった。