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[コメント] ジュピター(2015/米)

なんで、こう「SF超大作」的なものを作ろうとすると、揃いもそろって「スターウォーズもどき」的なものが出来上がってしまうんだろう?
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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ヒロインのジュピターは、普通の女の子だったのが、「お母様の生まれ変わり」という特別な存在ということで、巻き込まれてしまうというストーリー。なんというか、よくある展開で、ストーリーにはほとんど魅かれるものがない。あとはただの「恋する女の子」というだけで、これといってヒロイン自体に見どころがない。特技があるとか、なにか活躍するとか、そういうものが何もない。

王族の3人、兄、姉、弟。みんな何がしたいんだろうか?よくそれぞれの目的が判らなかった。ただ「地球がほしい」っていうだけで。べつにジュピターが何しようが、強引に「収穫」してしまえばいいわけで。それを結婚だの相続だの、放棄だの。

結局、狼男ケイン君が一人で頑張ってるだけ、これなら『ジュピター』じゃなく『スペース・ウルフマン』とかでいいんじゃないかな。結構好きだよ。で、ケインもほとんどのアクションが「ブーツ」から生じてる。とらえられた時、敵よ、ブーツ脱がせろよ!

で、途中の「即位」の部分だけが異色。ここだけユーモアなのか、皮肉なのか、全体の展開と明らかに違う。私的にはあの「弁護士君」のキャラが好きだ。全体が逆にこのテンションなら、『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』みたいにコメディーにしたほうが、よっぽど面白いんじゃないかな?

あと、ジュピターの派遣先の金髪下着女。最初、この女を攫おうとしていたはずだよね。偽名を使ったために、間違えてジュピターが狙われるんだったら、こんなありきたりの展開じゃないはずなのに。

(評価:★3)

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