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[コメント] ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男(2014/米)

ゲロッパ(SexMachine)ぐらいしか知らない僕にチャドウイック・ボーズマンのジェームス・ブラウンはジェームス・ブラウン以上にジェームス・ブラウンに見えました。
G31

 写真とかで見ると、肌の色はともかく、そこら辺にいそうな営業のおっさん、みたいな感じだよね、アジア系の。顔つきが、だけど。ニカッと笑った感じとか。ボーズマンの方が鼻の穴も横に広いし、傲慢で自己中なザ・ソウルマン(?)な感じに近い。足踊り(?)の軽妙さも素晴らしかったし。話し方なんかも如何にも感満載で。でもまあ、いろんなことが勉強になりました。「ゲロッパ」の掛け声の方の人がボビーさんなのねとか。初めて聞いたとき、社長さんと同じように「歌詞がない」「メロディがない」と確かに思ったけど、同じような台詞やリズムの繰り返しがクセになる曲だなとも思った。ジェームス・ブラウンという人は、そんな「クセになる」部分を狙って曲作りをしてきた人なんだなあとか。納得性が高かったという。複数のエピソードを分割して枠構造みたいに少しずつずらして重ねる物語構成も、なんか重量感を生みましたよね、映画1本観たなあみたいな。ジェームス・ブラウンという人を身近に感じることができましたので、伝記映画としては良かったんじゃないでしょうか。僕ぐらいのレベル向けだったのかも。

 子ども時代のジェームスが、ストレンジ果実の履いてた靴をもぎ取っていくシーンなんて、あとに繋がらない孤立したシーンでしたが、ざらついた感触を心に残す印象的な場面でした。

75/100(22/11/13記)

(評価:★3)

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