[コメント] 新釈 四谷怪談(1949/日)
伊右衛門とともに罪悪感に狂うのが四谷怪談の見処だろう、新釈は動機を生温くしただけではないか。撮影はまだ40年代とは信じられないほど素晴らしい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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本作はどうやら『四谷怪談』戦後初の映画化らしく、制作者が祟られるなどという因縁話を恐れての被害者伊右衛門の強調だったのかなあと想像してしまった。彼を社会の軋轢に巻きこまれた被害者として描くのは木下=久板のスタンスとしてよく判るが、それなら彼より滝沢修の直助の人となりを突っ込んで描写すべきではなかっただろうか。
後編に佐田啓二が登場しないのはいかにもおかしい。多分スケジュールの関係なのだろう。戸板返しが地味になってしまった。撮影は素晴らしく、お岩が湯桶に落ちる件は驚きがあり、前編終盤の長回しはレベル高い。
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