[コメント] ジュラシック・ワールド(2015/米)
ここは何のワールドか。暴走と破綻の約束された、映画を楽しみたい人とケチつけたい人の双方に行き届いた恐竜公園。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「人間は、自分たちが思っているほど利口じゃない」といった、故マイケル・クライトン作品群の規定路線の延長上にある作品。ただ、「利口じゃない」部分が、一定以上利口な人(=とても利口な人)にはどうしても「ただの馬鹿」に見えてしまう。ここが珠に傷と言えば珠に傷。これは「わかりやすさ」を最優先するスピルバーグの規定方針から導かれる、言わばいかんともしがたい「生まれ出づる悩み」。できるなら堪忍してあげよう。
クライトンの影響下にある作品群の中では、自然や、未知なるものや、日本人が「人間を凌駕する」のではなく、人間が意図して創り上げたものが、その意図を超えて人間に牙をむく(まあ、米映画ですんで、凌駕しかける、感じすかな)、クライトン自らメガホンをとった『ウエストワールド』の系譜に連なる。あの遺伝子組み換え恐竜は、ウエストワールドのユル・ブリンナーだったのだと思えば、そんなあなたも楽しめる。はずです。
ラストシーンでティラノサウルスのご尊顔が、どう見ても「善人顔」に見えんだよな。業界用語(←どこの?)で言う、まさにベビーフェース。何がそう思わせるのか。目ン玉はむしろ小さかった。真ん丸だったかな?
85/100(18/03/07記)
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