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[コメント] 炎の人ゴッホ(1956/米)

伝記映画と言うより名優二人を観るための作品なのでしょう。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 本作は一応ゴッホの半生を描いた作品になっているものの、その中でゴーギャンとの共同生活が中心に描かれているのが本作の特徴。この設定だとゴッホは神経質で限られた人としか交流出来ない人間で、一方のゴーギャンは人好きして豪放磊落な性格。この二人の共同生活が上手くいくはずはなく、結局ゴッホの方は気を遣いすぎてだんだんストレスが溜まっていく。現実世界でも起こりそうな事なのだが、それを丁寧に描かれると、だんだんいたたまれないような気持ちにさせられてしまう。正直この二人の関係を観てるだけでかなりきつい。

 まあ、そう言うきつさを演出することが本作の狙いだっただろうし、ダグラスもクインも上手いので、その二人の掛け合いは見応えがあるのだが、余計それが身につまされてしまう所もあり。主人公二人がごつい男二人だってのもなんだね。

(評価:★3)

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