[コメント] ピンクとグレー(2016/日)
いやいや、「衝撃の展開」って謳い文句やめて。それで期待値を超えられる映画なんてほぼないんだから。せっかくの秀抜な表現ももはや本作の展開はついていけない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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だから事前予告で「衝撃の展開!」的なのはやめてくれとあれほど言ったのに…。というのは相変わらず声を大にして主張させてください。どうしてもそこに期待が行ってしまって興ざめしてしまいます。 ただ本作がよかったのはどんでん返しで終わらせないところですね。単純に考えて62分なんてまだまだ映画の半ば。当然この先にこそ主題が詰まっていて、どんでん返しなんてスパイスに過ぎない訳です。
なかなかよくできた作品。ピンクとグレー。ピンクの面とグレーの面。見たらわかると思いますが、そうゆう表現な訳ですね。ピンクの世界からの一転、グレーの世界。全てが敷かれたレールの上を歩かされているかのような遺言の人生。色も何もない。成功する道を歩むだけ。でも結局はうまくいかない。それができる人間ではないから。グレーの世界の唯一のピンク。ピンクとの接触。自分の人生を歩む覚悟。投げ捨てるジッポ。一緒に投げ捨てた思いと人生。些かブレーキはかかったものの、特にグレーとピンクの交錯、実に妙妙たる見せ方で深みが増しましたね。
まあ正直主演の中島裕翔も菅田将暉くんもあまり馴染みがなかったので若干頭がこんがらがりましたが、菅田将暉くんの方はいい演技でしたね。センスを感じます。しかしこの見せ方は納得するのかは微妙。置いてけぼり感が否めない。
とりあえず最後にこれだけ! 「衝撃の展開!」って宣伝は廃止しましょう。
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