[コメント] 子供の四季 春夏の巻/秋冬の巻(1939/日)
傑作『風の中の子供』(37)と、ほぼ同じ役者を配し2巻に渡る長編化で面白さが倍加。三平(爆弾小僧)ら子供たちの奔放さに“無邪気な大人”として坂本武のお爺さんが加わり、ほのぼの感がパワーアップ。その分、悪役老獪(西村青児)の狡猾さが素敵に輝く。
最終リールが欠落した不完全版で鑑賞。起承転結の、「結」が示唆された瞬間にフィルムが途切れて映画は終わる。ある意味、意図せざる「突き放し」の極地という抜群のタイミングで文字通り物語の幕が閉じてしまった。
嗚呼、欠落した8分が観たい!! この「ほのぼの」さを清水宏はどう締めくくったのだろうか。ひたひたと眼病に侵されていた悪役の老獪(西村青児)の眼はどうなったのだろうか!!
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。