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[コメント] サウスポー(2015/米)

私が『クリード』では感じられなかった「どん底の男の、湧き上がる本当の闘志」のようなものを感じられた。だからなおさら、もったいない印象。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ジェイク・ギレンホールは、本当に「役者」になったんだなぁと思う。最初に見たのは『遠い空の向こうに』。まだ子供っぽさを残した細身の印象だった。『ジャーヘッド』や『ブロークバック・マウンテン』の頃に、ようやく「男らしい顔と筋肉」になりました。そしてキャリアを重ねて、近年は『複製された男』や『ナイトクローラー』でも存在感のある演技をしていた印象。

今回も「ボクサー」役という難役にしっかりと取り組んでいました。ライバル役のボクサーを演じていたヴィクター・オルティスは、ほんまもんのチャンピョンボクサー。逮捕歴や浮き沈みも多く、さらに施設出身らしく、今回のホープ役を地で行く存在。そんな彼と並んでも見劣りしないのはすごい。(と同時に、ボクサーのオルティスは『エクスペンダブルス3』などにも出演。彼も「俳優」として、なかなかの存在感があったと思います。これから、いろんなところでアクション俳優として登場するのかな?今回は出演の登録から漏れているのは残念)

で、オルティスは本物のチャンプというだけでなく、本物の「サウスポー」らしい。そう、「サウスポー」というタイトルから、ホープはサウスポーの設定かと思っていたら、普通に右利きボクサーのパンチだった。あれ?サウスポーじゃないの?と思っていたら、最後の最後にだけ、その「サウスポー技」を披露・・・って、全然サウスポーの意味ないやんけ。

そしてそのクライマックス。3発のパンチを繰り出すんだけど、明らかに3発目のパンチよりも先に相手が倒れだすから、しっかり空振りだったじゃないか。さらに勝利の後に、リング上のTVモニターでそのシーンが映ってるが、なんと2発目も空振りだった。時代劇の「殺陣」のように、よくある演出なのかもしれないが、「その気」で見ているのに、それを判るような角度の映像を使っちゃダメでしょうが。

とその辺をちゃんと丁寧に編集していてくれたら、もっと印象がいいんだけど、もったいない。

(評価:★3)

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