[コメント] サウスポー(2015/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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ジェイク・ギレンホールは、本当に「役者」になったんだなぁと思う。最初に見たのは『遠い空の向こうに』。まだ子供っぽさを残した細身の印象だった。『ジャーヘッド』や『ブロークバック・マウンテン』の頃に、ようやく「男らしい顔と筋肉」になりました。そしてキャリアを重ねて、近年は『複製された男』や『ナイトクローラー』でも存在感のある演技をしていた印象。
今回も「ボクサー」役という難役にしっかりと取り組んでいました。ライバル役のボクサーを演じていたヴィクター・オルティスは、ほんまもんのチャンピョンボクサー。逮捕歴や浮き沈みも多く、さらに施設出身らしく、今回のホープ役を地で行く存在。そんな彼と並んでも見劣りしないのはすごい。(と同時に、ボクサーのオルティスは『エクスペンダブルス3』などにも出演。彼も「俳優」として、なかなかの存在感があったと思います。これから、いろんなところでアクション俳優として登場するのかな?今回は出演の登録から漏れているのは残念)
で、オルティスは本物のチャンプというだけでなく、本物の「サウスポー」らしい。そう、「サウスポー」というタイトルから、ホープはサウスポーの設定かと思っていたら、普通に右利きボクサーのパンチだった。あれ?サウスポーじゃないの?と思っていたら、最後の最後にだけ、その「サウスポー技」を披露・・・って、全然サウスポーの意味ないやんけ。
そしてそのクライマックス。3発のパンチを繰り出すんだけど、明らかに3発目のパンチよりも先に相手が倒れだすから、しっかり空振りだったじゃないか。さらに勝利の後に、リング上のTVモニターでそのシーンが映ってるが、なんと2発目も空振りだった。時代劇の「殺陣」のように、よくある演出なのかもしれないが、「その気」で見ているのに、それを判るような角度の映像を使っちゃダメでしょうが。
とその辺をちゃんと丁寧に編集していてくれたら、もっと印象がいいんだけど、もったいない。
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