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[コメント] エンド・オブ・キングダム(2016/米)

伊勢志摩サミット直後の公開。それを考えると、日本で何事もなくてよかったなぁ、と思う。が、劇中の日本首相は、なんだか邪険に扱われていないか?
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







前作は、同時期に『ホワイトハウス・ダウン』が公開されたこともあり、なにかと比較された。ぶっちゃけ、私は「エンド」より「ダウン」のほうが好みだった。

そして今作。監督も変わり、だいぶ印象が変わりました。バニングと大統領が一緒に戦い、さらに場所を変えて行くのは、「ホワイトハウス・ダウン」の影響も受けているのかな?とも思うが、ずいぶんと面白い映画になったと感じた。

まぁ、つっこみどころは、こういう映画にはつき物。2年の準備を経ての「罠」だったとはいえ、イギリス側の警備は「敵だらけ」。これは潜入していたのか、当日に入れ替わったのか?どちらにしても英国の警備の責任者の男は責任重大だが、なんかあんまりテキパキと動いていない。あと「内通者」、なんか「コイツ誰だっけ?」な印象。責任者の男が裏切り者なのか?と思わせるような持って行き方だったが、もう少しそこは工夫できたはず。

でも、まあ「景気よく?」ロンドン中で各国首脳をぶっ飛ばすから、スッゲー振り切れた映画になりました。ちょっとパリのテロを思い起こさせる、そんな導入部。

それに「一緒に戦う」ことにより、2人の会話でストーリーを展開できたし、絆とか、コンビネーションとか、そういうものを感じられた。久しぶりのジェラルド・バトラーだが、エッカートといいコンビになりました。冒頭のジョギングとかを伏線に使っているし。

前回圧巻だったメリッサ・レオは、今回は会議室の中だけだったから残念。その代わり、アンジェラ・バセットにとって、私の中では「過去最高」のシーンが用意されていた。

最後に各国首脳。40カ国とか言っていたのに、G7首脳だけしか(ロシア、ハブられた)招かれなかったのかな?その中で狙われた5カ国首脳は、実際の首脳をイメージしてるのかな?カナダ首相はイケメンで、美人の奥さんと一緒。ドイツは女性首相。イタリアは恋人?妻?娘?同伴?。

問題は日本首相。たとえばカナダ首相は、警護の車に先導されてやってきたのに、なぜに日本の首相は、普通の車に運転手一人きりで、渋滞に巻き込まれてんの?どっかの日本企業の社長ですか?って感じだ。狙う敵側も、「ただいま、橋で渋滞に巻き込まれてます」っていうのを「計算」に入れて。計画したの?

シリーズ化されるかも。次回は、今回ハブられたロシアを舞台に、「エンド・オブ・クレムリン」で!

(評価:★4)

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