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[コメント] 二ツ星の料理人(2016/米)

主演ブラッドリー・クーパーが、ややオーバーアクト気味だが、今回は共演俳優に恵まれたみたいです。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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自己中で傲慢な主人公が、挫折や失敗を通じ、いろんな人の出会いや協力のおかげで、本来の自分を取り戻し、成功を手に入れる、というわりとよくあるストーリーに分類されるであろう本作品。

ブラッドリー・クーパーは、かっこいいんだけど、なんかあーもうイライラするわ。って感じの主人公。だが、今回は共演俳優に恵まれた。だからとても心地よい印象です。チームワークも感じたし、裏切りにショックも感じた。

よく見ると、とても共演俳優は豪華だ。ほどほどカメオのようなユマ・サーマンや、オスカー女優アリシアちゃん。でも、今回一番だったのは、トニー役のダニエル・ブリュール。『シビルウォー』で悪役を演じたり、『ラッシュ プライドと友情』でニキラウダを演じたり、『黄金のアデーレ』とかでも、ちょっと他の俳優さんとは違う雰囲気を持っている。最初は「ぼんぼん」の印象だったが、ギャルソンとして、マネージャーとして、友人として、主人公と映画を支える、かなり重要な役。ゲイの設定はどうかと思っていたが、キスシーンは微笑ましかったです。この人、『グッバイ・レーニン』の主役の青年だったんですね。どこの国の役でも、軽くこなす芸達者です。

そのほかにも、「仲間」って感じの同僚、シエナ・ミラーを含めて、チームワークを感じられたし、ライバルシェフとの交流がイイ感じだった。

主人公の「過去」に何があったのか、もう少し工夫してシーンに入れてもらいたいなと思います。

(評価:★3)

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