[コメント] 嫉妬(1948/日)
新憲法の公布と周知のタイムラグってことなのだろうか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
今やアメリカ並に、離婚すれば稼ぎの半分は慰謝料に化ける訳だが、ここでの佐分利信はそんなこと全然知りもしない。当時はまだそんな判例など無かったのだろうか。映画としては啓蒙的で理に落ちるのが詰まらない。吉村=新藤コンビならもっと爆笑喜劇にもできたはずで、期待外れだが、当時の風潮はまだ周知にいそしむ段階だったのかも知れない。高峰三枝子に勇気を貰った女性もいたかも知れないと思う。
戦前の強面色男佐分利は戦後に色んな役をやらされ、いじりまくられるのだが、本作はその最強のひとつだろう。彼の芸歴の一環として観ると、とても興味深い作品。佐分利の最後、ビルの窓から全員が首を出している、悪夢のような画はすごい。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。