あえて言えば登山家という設定でなにをやろうとしていたのかはわからんが、高層ビルの外付けゴンドラでガスバーナーの使用はないんじゃないか。最後はそのバーナー用のガスボンベが一役買っているだけに、ちょっと無理があったなという気はする。

それ以外は、この手の、群像の一点集約型みたいな映画としてはよくできているとは思う。撮影も脚本もよく工夫されていて、見ていて飽きることはないし、感心する。

ただ、感心はするけれども、ガツンとくるものもなかったなあ。