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[コメント] めぐり逢わせのお弁当(2013/インド=仏=独)

現在のインド社会は近代化してきた―ドアの無い(!)満杯の電車、ケイタイ、渋滞、老々介護(!)、それでも食事はまだ手で食べるんだ、と中々興味深かった。が、この不倫物語(?)は、主人公と同じ年頃の私には更に感慨深かった。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







本作はセリフがいい。言葉がよく選ばれている。1階上のおばさんなんかは言葉だけの登場だが、存在感たっぷり。

そして不倫物語については、「人生は私を・・・、そして気付いた時には、古い宝クジは誰も買わない」という主人公のセリフがすべてを語っている。年を食っている分、色々考えるんですね。

ラストが暖かい。「ありがたき聖ドゥニャノバー、我を守り給え、あぁ聖トゥカラームをたたえよ」。これだけ祈れば、多少すれ違いがあっても、今この時にイラの家に向かっているサージャンは必ずや彼女に会えるに違いない。

(評価:★4)

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