[コメント] 美女と野獣(2014/仏=独)
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「レア・セドゥとヴァンサン・カッセルだってよ!ウヒャヒャヒャ!」と夫婦で爆笑して、たまたまCS放送していたものを鑑賞。結果、ヴァンサン・カッセルはほぼ野獣だったんで、そんなにウヒウヒ感はなかったんですけどね。
正直言うと、ディズニー観てないし、何が『美女と野獣』の正解なのか、私には分からんのです。もっともディズニーは、例えるなら「甘い砂糖菓子」ですから、正しい味付けではないんでしょうしね。ジャン・コクトーは「映画(映像)でしか表現できないこと」を求めて「変な特撮」やりたがっているだけだから(笑)。
それにレア・セドゥでしょ。私の中で彼女は「処女と少女と娼婦に淑女 How many いい顔」にしか見えなくなってるし。ヴァンサン・カッセルは『オーシャンズ12』の変な怪盗のイメージだし。それに監督はホラー畑の人だから、絶対にディズニー的砂糖菓子は意図していない。何が『美女と野獣』の正解なんだよ。
そんなこんなで、映画はそれなりに楽しかったのですが、映画そのものよりも、寓話とか民話の国民性みたいなことに、ちょっと興味がわきました。ディズニーを引き合いに出したけど、そもそもアメリカの寓話?民話?童話?みたいなものって、何か有名なものある?
イソップ童話は文字通りイソップ(古代ギリシャの奴隷)が作った話だそうだし、アンデルセンはデンマーク、グリム兄弟はドイツ、寓話じゃないけどマザー・グースはイギリスでしょ。
そこからふと気付いたんですけど、フランスの寓話に「獣」が多い気がするの。『ジェヴォーダンの獣』の国だしね(あ、同じ監督だった)。「赤ずきん」ってグリム童話で改編されているけど、元々はフランスのペロー童話集の一つだからね。狼が人に成りすますなんて常人の発想じゃないね(元の民話か何かがあるんだろうけど)。それに、ほら、フランスには衝撃の寓話『ロバと王女』があるじゃないですか!
そういや「眠れる森の美女」もフランスじゃなかったっけ? そう考えると、フランスはやっぱり「女は美女」「男は獣」という『美女と野獣』の国なんだな。
(2023.08.24 CSにて鑑賞)
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