[コメント] ヒトラーの忘れもの(2015/デンマーク=独)
前半の緊迫感はすさまじく、体に力が入りまくる。飲み食いしながらなんて到底観れない。後半は穏やかなシーンも増え、日暮れ時のやさしい日差しや少年兵の絶妙な表情が安らぎを与えてくれる。
ドイツの少年兵らの悲惨さと逞しさもなることながら、デンマークの軍曹の心の移ろいに焦点が当てられているのが良い。彼の成長物語でもあるのだ。
冒頭の軍曹による頭突きが印象に残る。殴るや蹴るではなく、頭突きっていうのが、絵としても、機を制するという面でも効果的なんだなという、変なところで感心してしまった。
ラストの抑えた演出は評価が分かれるところだろう。そこに至るまでに、もうひとひねり欲しかったなと思う。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。