[コメント] クリミナル 2人の記憶を持つ男(2016/英=米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
売れっ子レイノルズを効果的に使っている。あまりいいところがなかったオールドマンと、さすがのジョーンズなど、キャストは豪華だ。
敵側のボス、ありきたりの設定と思考、展開もよくあるが、結構ハイテクで、タクシーの車番から運転士を割りだし、スマホのナビを書き換えたり、空港のカメラ画像を操作して、CIA を欺いたり、CIA の捜査状況をほぼほぼ把握していたり。そこはなかなか優れているのに、肝心の実働部隊がコスナーひとりに、してやられている。
アクションは、コスナーの元人格の「粗暴さ」が、レイノルズのCIAエージェントとしての「能力」に徐々に変わっていくのが良かったです。でもそれほど有能なエージェントが、冒頭シーンで易々と敵の手に堕ちてしまうのか、疑問の残る作戦だった。
もっと疑問の残るのが、ラスト。コスナーにレイノルズの記憶が安定してしまう。あれではそのまま「レイノルズとして、共に生きる」わけだ。いや、夫婦というより「親子」ほど歳が離れているじゃないか。せっかく「記憶が消える」という設定があるなら、最後に消え行くレイノルズとの「最期の別れ」のキスをして、母娘の前から去るコスナー。でも記憶は消えていなくて、それでも人殺しの自分が一緒にいてはいけない、というコスナーの「理性」の行動だった。そして、名前を変えて、CIA で働くコスナーで映画が終わる。絶対にこっちのほうがいいと思うんだけど。
ちなみに、同日に『トリプルX:再起動』を鑑賞。なんだか「おんなじ様な映画」でした。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。