[コメント] 病院へ行こう(1990/日)
3ヶ月近く入院してて、後半の一ヶ月半くらいは病院の中とか近所とかを、リハビリを兼ねてうろうろ散歩していた。その病院はいわゆる総合病院で、いろいろな病棟があったのだが、整形外科病棟は、他の病棟とまるで違う、ずい分と明るい雰囲気だった。
そこにはいくつかの理由がある。患者に比較的若い人が多い(大暴れして骨を折るなんていうのは、せいぜい4,50歳くらいまでということか)ということもあるが、最大の理由は、整形外科は、俗にいう「日にち薬」で、日を追って怪我が治っていくのが、素人である患者にも実感できるから、日がたつにつれてみな明るくなっていく。退院していく人も多いからなおさらである。
入院したての時くらいは痛みはあるし身体が動かないし、と暗いが、日にちがたつにつれて、はっきりと良くなっていき身体が動くようになる。これが内科だと、良くなったかどうかは素人である患者にはさっぱりわからないし、医者でも検査をして数値を見ないとよくなっているかどうか、わからないのである。
それに内科病棟は食事制限がきびしいが、整形外科は内蔵の持病をもっている人以外は、あまり食事に制限をしない。私の病室には、時おり近くの焼き鳥屋に行って一杯ひっかけて、みんなにお土産を買ってきてくれる豪快な人もいた。
そんなこんなで、全体としては暗い雰囲気の病院にあって、整形外科病棟だけは妙な明るさがあった。そんな雰囲気をそれなりにつかんだ映画だったような気がするなあ。
また、薬師丸ひろ子は今ひとつだったが、大地康雄はがんばって好演していた。真田広之もコミカルな雰囲気はあったが、ちょっと鼻につくところがあった。まあそういう役柄といえば役柄なんだが。
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