[コメント] 三里塚に生きる(2014/日)
三里塚に闘い、その後を生きる人びと。どんな戦いにもその後はある。☆4.2点。
そのひと本人のその後と、我々から見たその後と。
三里塚の農民を虫ケラとしか扱わなかったトキの政府と、彼らは闘った。農民と公団・政府との闘いに救いの手を差し伸べたのは、学生と反政府勢力だけだった。農民は彼らと共闘した。学生達は小さいバスに詰込まれて三里塚に応援に行った。
機動隊は市民が安全に過ごせる秩序を維持する為に、反政府勢力と戦うのを大義とした。彼らはトキの政府の命令で農民の土地を奪う片棒を担ぎに行き、学生や農民を殴った。農民は涙ながらに彼らを罵った。苛つく隊員の指がジェラルミンの盾の縁を叩く。
空港は完成し、世界からの観光客を、ビジネスマンを載せた飛行機を昼夜ひっきりなしに迎え入れている。今オモテナシ世代は、現地の人びとが空港建設に反対した事をどう理解しているだろうか。
「何も変わってはいない」沖縄を見捨て続け、大義の下に空港を、原発を維持し続ける。我々が、加害者だ。
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