[コメント] 三里塚に生きる(2014/日)
英題の通りの苦い苦い「抵抗の報い」。自分自身をこのフィルムで追悼してしまった大津監督には、映画の神様が寄り添っていたと素直に信じられる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
いまだに抵抗を続ける人、補償を受けて移転した人。同じ遺言を様々に解した人たち。バラバラな想いが痛ましい。政府は謝罪しても過ぎた時間は戻らない。しかしあんな強権的な政策、今日の政府は取れないだろう。彼等のお蔭だと思う。この「最後の農民一揆」が本当に最後になってほしい。
このシリーズ観る度に、機動隊員にだけはなりたくないと下腹の捩れる思いがしたのを、ここでも追体験させられた。罵声を浴びせる農家のお母さんたちの倫理観に、彼等は鉄面皮でしか対応できないのだ。あの惨めさは酷い。アイヒマンがあそこにもいたのだ。当時の機動隊員のインタビューが観たいものだ。残されたスタッフにお願いしたい。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。