[コメント] ピートと秘密の友達(2016/米)
冒頭、走行中の自動車の前に鹿が飛び出してくることで物語が始まる導入部はとてもいい。あと、ピートが病院から脱走し、街中や通学バスを絡めて描かれる逃走シーンも良い調子だ。クライマックスも自動車での追跡劇及び橋からの落下、ということで、自動車を使った演出が良く出来ている映画だと云えるだろう。
中途半端というか、予想を下回る、弱い造型についても指摘すべきと思うので、書きます。第一に、ドラゴン、エリオットのキャラクターが大人し過ぎる。そのデザインがディズニーらしい漫画っぽいものであることは、まあ良いとしても、優しいキャラ造型がシーンをつまらなくする。例えば、エリオットがブライス・ダラス・ハワードの家の中にピートを見つけたにもかからわず引き返してく、というシーンがあるが、これ(この忖度)なんかは、やり過ぎじゃないかと思う。クレバー過ぎるというか、ファンタジーに過ぎる。あるいは、ピートの、文明生活とのギャップの描き込みも足りない。足りないことが嘘くさい、と云っているのではない。ギャップをもっと面白いシーンとして活かして欲しいのだ。
#本作の抱擁シーン。クライマックスの後、エリオットがピートを抱きしめる。そしてその後、ダラス・ハワードがピートを抱きしめる。
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