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[コメント] 鉄男II BODY HAMMER(1992/日)

前作の「やりまくるぞぉぉぉぉぉぉぉ!」の興奮は皆無で悲しくなった。けど、筋トレ万歳!(謎) 2003年9月20日ビデオ鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







サイケデリックに切れた世界を創造し、ストーリーなんか気にせずに勢いだけで一時間を見せきった傑作映画『鉄男』。ストーリーは一応あるものの、何をやっているのかすらわからない展開と、そのわけのわからなさと映像のパワーから塚本晋也のセンスを感じ取れた。

今作、確かにカラーになった、と言っても、ブルーやイエロー、レッドを組み合わせまくった、いわば三原色で構成された様なこの映画。どうしてカラーになるとこうも色が褪せて見えるのだろうか。色が褪せている、と言うか、勢いが感じられない普通の映画に見えてしまう。

溶鉱炉で体を鍛えるスキンヘッド軍団、人体変形、洗脳、決闘=”やつ”という意味不明な方程式が出来てしまう程の、意味不明で変態的センスを感じ取れる塚本ワールドは素晴らしい。だが、あまりにストーリーがありすぎる。

所々凄い映像も何度かあるのだが、『鉄男』の如く映画丸ごと凄い、と言う衝撃も感じ取れない。何しろ、『鉄男』はストーリーがない分、「映画」としてではなく、「塚本晋也」として楽しめたのだが、本作の場合、何かプロ意識的なモノが働いているようにも思え、映画を見ている感じだった。

前作のチェイスシーン(謎)や、謎の浮浪者、突然襲ってくる女、そしてち○こドリル。不条理と破壊×洗脳の絶妙なコラボレーションにより実現した最強のサイケデリックな映像を感じられない残念な映画だった。

けど、許す。だって、これは『鉄男2』だもん。劇場だったら★5つけてたかもしれない気にはさせられたし。

(評価:★4)

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