[コメント] 太陽のめざめ(2015/仏) - 更新順 (1/1) -
優れてグザヴィエ・ドラン的な母の愛を渇仰する不良少年と、期待に応えない馬鹿母に代わってそのスタンスをとり愛情を注ぐ判事たち。それでも少年が裏をかいて狡猾にすりぬけること以上に、ドヌーヴらの献身は独りよがりと見えなくもない。「白人ならではの対応だ。アラブ人や黒人ではこうはいかない」という黒人少年の揶揄に返答がなされない事実も十分に示唆的だ。やっぱりこれは甘きにすぎる顛末だろう。 (水那岐) | [投票] |