[コメント] その女諜報員 アレックス(2015/米=南アフリカ)
ただ、この映画を観た日に『ハイ・ライズ』を観たのだが、それがまたひどい映画で、あれに比べれば本作ははるかにマシに見えてきて、まあきれいな女優さんをセクシーにかつカッコよく見せるためのB級アクション映画だからこんなもんだよなと、寛容な気持ちになってしまった。
そして点数が変わることこそないものの「ひどい映画」ではないなあと思い直した。
<追記> ところで本作のヒロインの名前は字幕では終始一貫して「アレクシス」となっていた。また本作の原題は「Momentum」で直訳すれば「勢い」とか「はずみ」「趨勢」という意味になる。つまり邦題は、原題などとあまり関係がない。まあ「アレクシス」を日本で「アレックス」と呼び換えてもそう、問題はないのかもしれない。
ただ、この映画が公開(2016年6月)された少し前、日本で話題をさらった海外ミステリー小説がある。本屋大賞や「このミステリーがすごい」海外部門で2014年か15年の賞をほぼ独占した話題作がある。その小説のタイトルが「その女 アレックス」であった。
この映画を観た後、知人とこれについて話をしていたらその人は「ちょっと前に話題になった「その女アレックス」が原作でしょ」と話していた。それで少し気になってその小説は未読だが調べると、あらすじなどを読む限り、この映画とは全然まったく関係ない話であり、本作には原作小説があるわけでは決してない。
原題ともあまり関係がなくヒロインの役名が強引に言えば似ているからというだけでこの邦題にしたのか?いずれDVDになりレンタルされるようになった時に、「ひょっとしてあの有名ミステリー小説の映画かと勘違いして借りてくれないかな」みたいな期待をして、こんな邦題にしたのだろうか。だとすれば、この映画に一切の罪はないが、あまりに情けない話である。
まあ、私の考えすぎであってほしいが。
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