[コメント] ローマ法王になる日まで(2015/伊)
アルゼンチンの軍事独裁政権の暴虐が凄まじい。その下で教会の幹部として複雑な立場で、真摯に苦悩しあがく姿がリアルであるからこそ、救いの場面での感動が大きくなる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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いつでも民衆の声が聞こえるところにいて、声が届く距離で話しかける、その一貫した姿勢に、現法王の心髄があるのかな、なんて事を思った。
留学先のドイツでたまたまであったアルゼンチン出身の女性から教えられた、祈ることによって結び目を解くことができる意味。それは単なる歓びではなく、彼にとっては自らの生きる拠りどころを確固たるものにするだけの意義があったのだろう。
この点では私とはまったく異なるものだとは思う。それでも自らの生きる意味が明白なったことによって生まれるもの、勇気とでも言うのだろうか、それには心底、感動した。
自らの生きる意味が、数多の苦悩と試練を経た上で明確になったればこそ、その後の彼の人生があるのではないか。そう感じさせる素晴らしい映画だと思うのだ。
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