[コメント] ジョン・ウィック:チャプター2(2017/米)
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スマッシュヒットを取ったジョン・ウィックの続編。この作品も1作目に劣らずスタイリッシュなアクションが展開する。
てっきり1本目の焼き直しかと思ってたのだが、ここでは違ったアプローチが用いられて雰囲気がだいぶ変わっている。
1作目との大きな違いは、第一に犬が死ななかったこと。これでジョンには生き残る理由が出来た。
第二に範囲が随分広がったこと。1本目はどこか分からないけどアメリカのどこかの町が舞台だったが、今回はジョンはアメリカを離れてローマに行っているので、一応この世界にも世界的な広がりがあったことを思わせてくれる。
ジョンは殺し屋なので、行って義務的に人を殺して去って行くだけだし、基本的に屋内のためにやってることは何にも変わりはないのだが、それだけで雰囲気がだいぶ変わった感じがある。
あと、一匹狼の感があったジョンにも、結構たくさんのしがらみがあったことも分かった。というより、しがらみだらけ。ギャングの掟は義理や人情といったものに近く、それに縛られながら戦っている。ジョンが過去引退したのはそんなしがらみから逃げるためだったのかも知れない。そしてこの話ではそのしがらみの中で生きることをジョンは選択する。しがらみを逆手に取って、時に相手を強迫して生き残るという物語展開となった。
演出自体は1作目と較べて目新しさは無いが、現実離れしたスタイリッシュさは健在で、ラストシーンがとにかく格好良いのでチャラ。
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