[コメント] ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017/米)
トム・クルーズには珍しい、こすい窃盗常習者役。彼自身のスター性に低下があるのか、本当に頼りない役柄にしか見えない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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トム・クルーズに、5千年前のミイラ王女まで惚れさせてしまう、というほどの魅力を感じない。往年のトムであれば、役柄がそうであったとしても、ルックスだけで充分にそう感じさせたのではなかったか。そこを当て込んで本作は製作されたのではなかったか。
全体として、物語世界や登場人物を形作るのに説明台詞がやたら多い。実際のところ、ミイラやエジプトはほとんど物語の成立に関係がない。古代エジプトのアマネット王女が、死の神・セト神と悪の契約をする。彼女を捕らえた王権側の人たちは、彼女をエジプトから遠く離れた地に葬ることとする。その地がメソポタミア(現代のイラク)である理由は、現在アメリカ軍が展開しているから、以外に見当たらないのである。
まあ、水路かなんかで水銀を集めているみたいな説明があったから、昔学校で習ったカナートみたいな設備を転用している、てな建て付けかしらとチラリと思った。でも後で調べたらカナートの発生は紀元前6世紀頃のペルシャ(現代のイラン)だそうで、場所も時代も違っていたのでした。
本作で、どうやら悪の化身に生まれ変わったトムが、次作(があれば)ではこれまで観たこともない働きぶりを魅せてくれるのでは、という期待がまったく生まれない訳ではないのだが、う〜ん、ちょっとどうだかなあ?
75/100(17/08/19見)
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