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[コメント] ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017/米)

トム・クルーズという人間性がキャラクターの立ち位置をブレさせている。
deenity

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







完全なる大衆向け映画の匂いプンプン。かと思いきや意外とホラーですね。暗い中で急にドーン、バーンとなっちゃう辺りは一般向けのホラーって感じがしちゃいました。 とは言え怖くは全くなく、娯楽映画としての楽しむ要素の一つ程度。そこに若干のラブストーリーも含んだ冒険アドベンチャーといったところ。

特に何も考えずに見れるのもいいのだが、主人公であるトム・クルーズの立ち位置が引っかかる。作中で「善い人」だの「悪い人」だの言ってるけど、それを観客が判断できる要素が少なすぎじゃない?どっちでもないただの好奇心旺盛な人間だったが故に目をつけれた程度でしょ、要は。現に昔のセタパイに似ているとか共通点があるわけでもなし。だから主人公としての印象が薄いんだよね。 にも関わらずラストはつまり神に勝ったというか抑えることができたということか。あんなにもアマネットの呪いみたいなのには引っ張られてた奴が。ジキルとハイドの二重人格の人みたいに薬でコントロールするわけでもなく。納得いかんですね。

そもそもアマネットの脅威が怖くない。イマイチ生命を脅かすほどの存在には思えなかった。強靭な肉体、砂をコントロール、相手を操る力、などなど。地味です。一番壮大な砂をコントロールしたシーンも「そんだけか」って感じで。 単純な娯楽として見るのはいいんだが、一応シリーズ物っぽいオーラぷんぷんで、次回作以降の地雷臭が半端ないです。

(評価:★2)

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