[コメント] 婚約者の友人(2016/仏=独)
美しい映画です。重苦しいモノクロの世界から、さ〜っと「色づいた」時に、ため息が出そうになった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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実は「嘘」をついていた男。「真実」を知ったことで、「嘘」をつくことを選んだ女。
もちろん、男が話していることは嘘だろうと、誰もが感じたと思うが、私はそれが「二人の男が愛し合っていた」的なものだと思った。「愛した男」の死に涙していたのかと。アドリアンを演じたピエール・ニネの前作『イヴ・サンローラン』のイメージのせいもあるし、そう見えるシーンもあった。
ところが「真実」はもっと単純で、もっと残酷だった。そして「消えた男」を「追いかける女」。そして追いかけた先で知った、「もう一つの真実」。なかなか一筋縄ではいかない映画。
データ欄の「原案」にある、エルンスト・ルビッチの『私の殺した男』という映画が、同じ戯曲を原作にしているらしいので、そちらも興味があります。
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