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[コメント] 婚約者の友人(2016/仏=独)

美しい映画です。重苦しいモノクロの世界から、さ〜っと「色づいた」時に、ため息が出そうになった。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







実は「嘘」をついていた男。「真実」を知ったことで、「嘘」をつくことを選んだ女。

もちろん、男が話していることは嘘だろうと、誰もが感じたと思うが、私はそれが「二人の男が愛し合っていた」的なものだと思った。「愛した男」の死に涙していたのかと。アドリアンを演じたピエール・ニネの前作『イヴ・サンローラン』のイメージのせいもあるし、そう見えるシーンもあった。

ところが「真実」はもっと単純で、もっと残酷だった。そして「消えた男」を「追いかける女」。そして追いかけた先で知った、「もう一つの真実」。なかなか一筋縄ではいかない映画。

データ欄の「原案」にある、エルンスト・ルビッチの『私の殺した男』という映画が、同じ戯曲を原作にしているらしいので、そちらも興味があります。

(評価:★4)

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