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[コメント] リュミエール!(2016/仏)

映画の根本的な映像をあらゆる角度から論じ、試し、確立した映画(集)である。しかもそれぞれ50秒。ところがその一つ一つが短くもなく、長くもない。見事一本の映画なのである。すなわち我々は108本の映画を見たことになる。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







映画の技法のすべてがここに存在するといっても過言ではない。それはカメラの構図というものを通じ、現代のわれわれの生活にしっかりと入り込んでおり、絵画史ともリンクすることになる。この原初的映画群の完成度の高さには驚いてしまう。

映画にとっての彼らの映像の基本的モンタージュ理論は、しかし現代の映画作家にとっては、重しとなっているのかもしれないなあ。と、ふと思う。映像とセリフ。安易な説明過多。

しかし、映画とは映像から成り立つものであり、それは基本中の基本なのである。

現代の映画作家はこの映画をしっかり見るべし。

(評価:★4)

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