[コメント] 永遠のジャンゴ(2017/仏)
音楽で語られる映画。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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劇中、背景なども含めて説明調の台詞などはほとんどない。ただ徐々に、何ともいえない不穏な圧迫感だけが忍び寄ってくる気配が描かれる。その中で流れる数々のギター名曲の調べが印象に残る。
とりわけ最後のナチス高官の集う晩餐会での演奏と、その突然の中断、ラストシーンの「レクイエム」にいたる流れには、この映画のすべてが集約されているような気がした。
その「落差」とも言うべきだろうか、ハイスピード、ハイテクニックのギター演奏と、重奏なパイプオルガンの調べが、ことさらに際立つ。それこそが本作の白眉ではないだろうか。
また主演のレダ・カテブの芝居は良い。愛想がなくむすっとした中に様々な思いを溜め込んだ表情は、人間くささとリアルさを感じさせた。
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