[コメント] はじまりの*ボーイミーツガール(2016/仏)
子供たちの誇り高さは、この物語に顕著なように実に馬鹿にできない。そのためなら嘘をつく禁忌すら決して恥ずべきことでないと彼らは信じている。だからこそ誇り高い少年を友にもち、嘘をつく痛みから逃れられることは信頼できる半身を得たのに等しい。チェロを弾く少女はそのことに気づいたからこそ、安堵の笑みに心底から我が身を委ねるのだ。ヴァイヨもデュ・パックも逸材。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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自分の大嫌いな難病パターンだが、この作品のヒロインは恋人をもつことで憎い難病を受け入れても平気だ、と笑うというじつにポジティブな終幕を見せてくれた。あとは描く必要もない、とヒロインの笑顔で締めるいさぎよさ。こいつは負けを認めざるを得ない。子供なればこその終幕とも言えようが、逆に年端もゆかぬ少年少女にこんな楽観を演じさせることがやつがれにはいい意味でショックではありました。
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