[コメント] トマホーク ガンマンvs食人族(2015/米)
別に西部劇の意匠で描かなくても、なんて思ってしまうし、穴居人は、決してインディアンにも見えないのだが、他国を舞台にしない潔さはある。西部劇として仕立ててくれたのは、西部劇ファンとしては素直に嬉しい。
そもそも穴居人の得体の知れない、常識を外れた怖さがロケーションや音響処理も含めて上手く演出されているのだ。結局、賢いのかアホなのか、敏捷なのかノロマなのか、よく分からないのには笑ってしまう面もあるが、理解を超えたモンスターの創造としては悪くない出来だろう。
ボーントマホークで身体をさく。ウイスキースキットルを腹に突っ込む、なんて部分は、こういうの好きなんだろうなぁと感心するが、銃撃シーンの簡潔さは、本作でも美点だと思う。
谷への旅のシーケンスからエンディングへ至るまで、パトリック・ウィルソンが足を怪我している、ということが、プロットを面白くしている。いや、前半の、彼の奥さん、リリー・シモンズとのベッドシーンもそうだ。そして、カート・ラッセルは、超タフなルックスとムードだけに、やっぱり痛めつけられる役が良く似合うのだ。ステキ。
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