[コメント] 花嫁さんは世界一(1959/日)
気持ちの良いラブコメで雪村いづみが好感度高い。寄る辺なき海外ツアーにおけるガイドさんの頼もしさがいい隠し味。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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コメディでオブラートに包まれてはいるが、日系アメリカ人の排斥体験の訴えは切実で生々しい。本作はアメリカに戦争花嫁に行った姉を持つ新藤監督の、『悲しみは女だけに』のバリエーションでもある。
その他色んな風刺があるがイマイチ冴えない。乙羽信子の件などもう少し盛り上げて貰わないと(高橋とよは大笑いだが)。印象的なのはフランキー堺が東京の爆走するタクシーに恐怖する描写。現在の我々がアジアへ行って体験するのと同質のものだろう、という可笑しみがあった。雪村の琴はさすが昔の芸能人は違うと唸らされる。
雪村主演だからラブコメの着地点が早々に想像がついてしまうしまうという弱点はあるが、これは些細なこと。思った通りだね、と客にいささかの知的満足を与える計算もあったりするのだろう。
小沢栄太郎の社長を切り捨てず、喜劇的に救う(客の結婚を纏めて儲かった)ラストが上手い。気持ちいい喜劇に纏めて巧みなもの。
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