[コメント] ローズの秘密の頁(ぺージ)(2016/アイルランド)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まず過去編は、イギリス×アイルランドの相克があまり判っていない日本では、ピンとこないかもしれない。その中でまた判りづらい、マイケルという男の立ち位置。「英国に味方している、英国派」のレッテルを、街の青年団たちに貼られていたが、「酒屋だから」といわれても、それだけで、空軍に志願する?。彼がどういう男だったのかがぼやけていたし、そもそも俳優のジャック・レイナーは、やっぱりまだ青い。『ロイヤルナイト 英国王女の秘密の外出』もサラ・ガドンの相手役だったが、ニヤケ顔のナス男。サラよりも、さらにルーニー・マーラよりも、かなり年下。売り出し中なのか、最近いろんな映画で、結構「重要な役」で出演しているが、どれも今ひとつ。そしてこの映画でも、いい印象が最後までなかった。
神父役のテオ・ジェームズも、役としては微妙。海でローズに出会い、心魅かれたんだろう。なら、もっともっとそれを素直に「君に好意があるんだ」としかし聖職ゆえに言い出せない・・・と、「まっすぐな男」だったら。で結局は、ストーカーのごとく付きまとい、子供を奪い、そしてそれを苦悩する・・・なんて、行動が破綻してる。この時代、やはり「神父」とは、かなりの権力を持っていたんでしょう。みんな彼のいうことなら信じる。俳優としてのテオ・ジェームスはいい演技をしていたと思います。私が女性だったら、マイケルよりも神父に惚れる。
という、筋立てがかなり厳しいので、ルーニー・マーラも大変だったとは思います。古い時代の衣装やメイクがとても映える顔立ちで、美しかった。レッドグレイヴの若いころ、という役にあっていましたね。
そして現代、というよりは、80年代?。レッドグレイヴはさすがです。「なぞ、秘密」自体はすぐに予想ができましたが、彼女の中には「真実」があるというのは見えました。
ローズの看護師役のスーザン・リンチが素敵です。ちょっと萬田久子っぽい。
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