[コメント] ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命(2016/チェコ=英=米)
ジェシカ・チャスティンの「力強いアゴ」を見ていると、物凄く「強い意志」を感じる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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元の原作があり、その日本でのタイトルが『ユダヤ人を救った動物園 ヤンとアントニーナの物語』、それをそのまま使った邦題に、長い副題。最近、邦題にイラッとすることが多くて、『ヒットラーに屈しなかった国王』とかもだか、「そのままやんけ!」と思えてしまう。
「本」だから、判りやすく「ユダヤ人を救った動物園」というタイトルなんだろうと思う。それはよく判る。それをそのまま映画のタイトルにしちゃったのは安易だ。
「アントニーナの愛した命」ってなんだろう。もちろん登場するユダヤ人たちにも愛を注いでいたのだろうと思うが、彼女が一番愛していたのは、「動物たち」だと思うのだが。
と、邦題に対するモヤモヤばかり書き連ねたが、ストーリーは重い話だ。ホロコースト、ゲットー、ナチスの占領など、重く暗い時代の話。展開上、「夫婦の話」ではなく、「アントニーナの話」に比重が寄ってしまうのは仕方ないだろう。
ヤンの負傷から帰還までの部分、原作があるから仕方ないが、もう少し映画っぽくてもよかったんではないでしょうか?
ジェシカ・チャスティン、最近見た『女神の見えざる手』での熱演がすごかったが、この女優さんは「強い意志」を感じさせる。
ダニエル・ブリュールはドイツ人の学者だが、ほとんど「将校」みたいだ。トーマス・クレッチマンもそうだが、ドイツ人俳優はこういう役も演じてゆかねばならないんですね。
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