でも、後半になってからちょっとずつモタツいて来ます。あれほどスピード感にみなぎっていたのにスタミネ切れのごとく、歩様もふらついてきます。もうこうなったら惰性でぶっ飛ばすしかない。

あれよあれよというまに、アリスに味方するいい人たちが見事倒れ行くゆくこの展開は一体全体「散華」のようです。しつこくこの世を彷徨うアリスさんがまるで不思議の国のアリスがごとく、すいすいとこの理不尽なＣＩＡをまたにした世界を生き延びます。

面白かったけど、後半はまるで私の老人肉体のようで、あのラストも全然いかしてない。前半、ハイペースで走り過ぎたんだね。ペース配分は重要だ。

トニ・コレットが演じる女捜査官ノウルズが新鮮で、目立つ。小気味いいネ。