[コメント] タクシー運転手 約束は海を越えて(2017/韓国)
静かに強烈。コワ〜。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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市民のデモ隊への、軍の排除が強烈だ。2シーン有って、最初はTVニュースでよく見る、両者の衝突シーン。これは真上から撮られ迫力もあるが、2つ目が更に強烈だ。それは‘射殺’。逃げ惑う市民を銃で一人一人射殺していく。それを見るソン・ガンホの、驚きと哀しみの表情が忘れられない。静かに並んだ兵士たちの銃が、パーン、パーンと自国民を殺していく。
これは日本なら自衛隊が、近隣住民交流会で知り合った兵士たちが、こちらに銃を向けて来る感覚だ。ソン・ガンホ演じる主人公の気持ちが、正にそれだったと思う。
現実は、あの後市民が武器庫を襲って盛り返し、都市を数日間占拠している。結局は、当然ながら、本気を出した軍政府に鎮圧されるのだが。
その時は戦争だっただろう。それより、私にはこの映画の2シーンの方がコワい。武器を持たない市民に、銃を向ける軍のコワさを見せつけた2シーンだった。
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