[コメント] サバービコン 仮面を被った街(2017/米)
描写と倫理。見せ方★3 役者★3 話★3
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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コーエン兄弟が加わっている脚本は相変わらずのクライムストーリーだが、今回はやや話が単純。誰が死んだか、が作者の倫理観(何が悪くて何が正しいか)を反映している。この作品では、変わり者の叔父が死んでしまうところが倫理感の反映として一貫性がない。あるいは白人WASPはみな責任ある、ということなのか。この批評性がいきるためには、スタイリッシュな画面構成が効果的。現実を違った視点で構成していることが伝わるためである。その意味でジョージクルーニーの演出は手堅く良識的でつまりは平凡なものだった。話の上では関連はないが、黒人排斥と会社経営と資金繰りの話は比喩としてもつながっている。黒人の少年がくれた蛇はなかなか象徴的で効果的だった。
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