[コメント] 教誨師(2018/日)
大杉 漣の初プロデュースにして主演作という事で、厳格な作品を予想していたが、予想より等身大で世知辛かった。☆3.5点。
ベテラン教誨師かと思いきや、そんな何十年の猛者では無いらしい。死刑囚はみなそれ相応の犯罪を犯したと認定されて拘置所にいる訳だが、彼らとの面接は<導き>には程遠く、すっかり翻弄されている。実際、彼らの心と<真摯に>向き合おうとした時、彼らの発言には出来る限り応答しなければならないのだから、結果彼らに絡め取られる危険は常にある。こうした状況における心理サスペンスの名作はあるのだろうけど、この作品では牧師が自分なりに務めようとする様を描くに留まる。
これが韓国映画であれば基督教の教義に鋭く切り込んだりするのかも知れないが、牧師も死刑囚もただの日本人となると、「神なんてどうでもいい」という台詞も、そうかも知れないな、と私には思える。
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