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[コメント] ここは退屈迎えに来て(2018/日)

あこがれの少年「椎名くん」に仮託された都会幻想、青春幻想。それが地方の若者たち全てに共有されるものではないにせよ、周囲への見栄や、無意識のナルシシズムは得てして人を焦らせるのか、と漠然と思わされる。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ラスト、椎名に幻想など抱くワケもない妹の、東京で働きながらの「チョー楽しい」というシラケた独白は、生まれてから東京に幻想など抱いたことのない自分にはいちばん共有できるものだった。田舎で何物かになることより、東京で何物かにまで昇りつめることのほうがよっぽど困難だし、敗北したまま余生を過ごしている者のほうがたくさんいる。ヒロインたちはそれに気づいているのだろうか。ラストの意地悪いセリフは、「迎えに来て」と言い続ける青年の成れの果てへの喝破なのだろうか。

いや、あまりここに教訓を見出そうとするのは適当でないのかもしれない。単純に青春の猶予期間を浪費する人々への共感の一作だったりもしそうだ。

(評価:★3)

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