[コメント] GF*BF(2012/台湾)
リディアン・ヴォーンは確かに若手の有望株ではあるけれども、ジョセフ・チャンやグイ・ルンメイ様に並び立てるほどには育っていない。年号を基準に全篇を四部に分けたとすると、幸福感と不安感がない交ぜになって展開する高校時代篇に最も心を惹かれる。いくつかの屋外シーンの夜闇も興趣に富んでいる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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そして、冒頭部と結末部に登場するジョセフ・チャンの「娘」であるところの双子のお嬢さんがこれまたすばらしい。彼女たちが再登場する結末部を迎えるまでに、私たちはチャンら主要キャラクタ三名の間に起こるあれやこれやに立ち会っている。そこには彼らにとって悲しむべきことや悔やむべきことも多々あっただろう。しかし、それを経た上で、屈託なしに振舞う双子のお嬢さんの天真爛漫が過越し方のすべてを大らかに肯定する。彼女たちの創造こそがこの映画における最もヴァリュアブルな発明である。
ところで、ルンメイ様は側頭部を無造作にバリカンで刈り上げてもお似合いになる。
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