[コメント] 家光と彦左(1941/日)
天下の御意見番・大久保彦左衛門には,もっと活躍してほしかった。それにしても,宇都宮城を脱出した一行の前にどうして…?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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すでにペペロンチーノさんが指摘されているが,宇都宮城を危機一髪脱した一行の前にそびえ立っているのは,どう見ても富士山だ。
私が最初考えたのは,次の二通りの考え方。
1.富士山のシーンは,危機を脱して無事に東照宮詣でを済ませた後の後日談(しかし,話の筋からいっても一行の服装を見ても,それはないようだ)。
2.宇都宮城からの秘密の抜け道が実は,富士山麓までつながっていた(んな,バカな?)。
結局,大団円を迎える際には,やはり日本一の富士山をバックに…ということなのだろう。ここでの富士山は,富士山そのものではなく,単なる雄大な背景という意味しか持っていなかったに違いない。その方が,地理上の矛盾より優先させられたということだろう。
それにしても,この作品,てっきり天下の御意見番・大久保彦左衛門が大活躍する話かと思っていたが,彦左のずっこけとジイに対する家光の愛情の話だったのね。結局,彦左は最後まで活躍せずじまいで,ちょっと肩透かしだった。
特に,宇都宮城で彦左が「すべては,家光や皆が自分のためにしてくれている芝居だ」と思い込んで1人でずっと笑っていたシーンは,勘違いしたままの彦左が結果的に大活躍して危機を切り抜けるのかと思っていたら,そうではなかったのが残念。
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