[コメント] あした晴れるか(1960/日)
いささかの暗部を含めて、昭和30年代の東京を丸のまま抱えるカメラには限りない愛情が感じられる。甘いノスタルジーを観る者が感じるのは勝手だが、登場人物たちはスモッグ交じりの東京の空気を吸い込んで生きているのだ。メガネの芦川いづみのカリカチュアライズされた演技がいとおしいのは、その一点において彼女もまたリアルだからだろう。
(水那岐)
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