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[コメント] 私はモスクワを歩く(1964/露)

まるで同時代のフランス映画。当時のソ連映画が、ここまでヌーベルバーグの影響を受けていたことに驚いた。本家のような“影”はなく、ひたすら明るいのは「管理」のせいだろうか。大都会モスクワへの皮肉も体制批判というよりは若者の素直な感覚の表れにみえた。
ぽんしゅう

調べてみたらゲオルギー・ダネリア監督は、どうりでジャン・リュック・ゴダールクロード・シャブロルと同い年だった。音楽もとてもお洒落。アンドレイ・ペトロフという人は「ソビエトでは最も早い時期(1960年代初期)からジャズに興味を示し、作品に取り入れた作曲家の一人である」とウィキペディアに書いてあった。勉強になりました。

余談です。レコード店のすました女店員アリョーナ(ガリーナ・ポルスキー)をみていて『風の歌を聴け』の“左手の指が4本しかない女の子”を思い出した。村上春樹は、この映画を観ていたのだろうか。

(評価:★4)

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