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[コメント] ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ(2014/ベルギー=アイルランド)

まったくもって、私には肌に合わない映画でした。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まず、ル・ゴルビュジェという人自体、今回初めて知りました。「巨匠」と呼ばれるだけあって、有名な方なんだろうと思うが、無学で申し訳ないのですが、知りませんでした。で、予告編を見る限りでは、名の知れた建築家のゴルビュジェの前に、彗星のごとく現れた才能の持ち主、アイリーンが手掛けたヴィラがあまりにも素晴らしくて、嫉妬したコルビュジェが彼女をねたみ、その功績を自分の手柄にしてしまう。怒るアイリーン、しかし、その裏で惹かれある二人・・・・のような感じだったが、全然違った。

予告編ではまったく無視された最愛の男性ジャン・バドヴィッチとアイリーンの恋物語。二人が手掛けた「E.1057」のヴィラに嫉妬するゴルビュジェの醜い妨害。ゴルビュジェが突然、こっちを向いて語りかける「愚痴」が、全くもって気持ち悪い(後半は半裸だし)。アイリーンと、ゴルビュジェの間には、「愛憎」の「愛」は全くなく、ゴルビュジェは、単なる「いやな奴」。いつもジャンやコルビュジェと一緒にいた画家のレジェが、アイリーンを慰めているのが印象的だった。

アイリーンとジャンの愛と追憶のヴィラ、というストーリーならよかったのだが、コルビュジェの部分が、くどいようだが気持ち悪い。何度も出てきた「5つのルール」というのも、何の事だか判らない。簡単に説明してくれればいいのに。それから冒頭の2つのオークション。最初に椅子を競り落としたのは誰?アイリーンじゃないよね。インタビューでいっていた「欲望の値段ね・・」といのが原題になっているが。それからヴィラを競り落としたお婆ちゃんは誰?なんで家具を投げてるの?ってか、コルビュジェはなんで「壁画」を「他人のうち」に描いてるの?そんなに自分の絵が大事なの?よう判らん映画だ。アイリーンの側の話がなければ、★1もあり得る話。

(評価:★2)

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