[コメント] ヤングパワー・シリーズ 大学番外地(1969/日)
大映による『偽大学生』のリメイクみたいな作品で、当時評価定まらぬ学園紛争をどう描いたものか決めかねているのが美点とも欠点とも見える。元祖ほど嫌味でないのは明らかに美点。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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河原崎建三のリーダーなど、立派なのか馬鹿なのか最後まで判らないが、強姦やらリン主導やらも含めて、当時いかにもいそうな人物像が生臭く造形されている。冒頭の入試反対闘争ってのは何しているんだろうと思うが、最後にはああ確かに入試なんかいらないよねと思わせるのは巧み。しかし、ホンでいいのはこのくらい。
ヘルメットの似合う梓英子はいい造形で、安っぽい最期などもう少しなんとかしてあげたかった。パパラッチ峰岸が善人として現れるの辺りも退屈、評価定まらぬ人物群のなか、余りにも判りやす過ぎるだろう。力入った美術はとてもいい。放水が画になっている。ダサいサブタイトル(本作はシリーズ第2作らしい)は酷い。
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